FOREX CHART ANALYSIS BY USING FOURIER TRANSFORM

2015/04/14

Posted on 4/14/2015 by Ryoun Kasai in , ,
一目均衡表を日足で使うにしても、最近では次のような主張がある。

均衡表の考案された昭和初期には、週6日の相場取引があった。つまり基本数値9は1.5週を、26は1ヶ月を表すのであり、完全週休2日となっている現在では、基本数値を7と21に修正しなければならない、云々。実際、海外製のチャート分析ソフトのDealBookなどでは、Ichimoku の初期設定は7と21になっている。

この新説、なかなか合理的なように聞こえるが、大きな問題もある。第一に、他の基本数値がわからない。7と21がわかっているだけでは、まるで使い物にならない。

一節の中心が7日であるとすれば、二節の中心は7を2倍して1を引いた13日だろうか。21から7を引いた14日だろうか。おそらく、これは15日なのである。一節が1.5週だとするなら、二節は3週15日でなくてはならない。しかし、そう考えていくと、一節は8日の方が妥当のようでもある。8を2倍して1を引けば、15日なのだから。

新説にもいろいろ疑問が生じるが、とりあえず、すべての基本数値が割り出されたとしよう。すると、第二の問題が起こってくる。その新しい基本数値が有効であるかどうか、延べ2000人、4年(乃至7年)の年月に匹敵する調査が必要となる。

それなら完全週休2日の現在、従来説の再調査も必要ではないか。そうおっしゃる方もあろうが、これは不要である。なぜなら従来説における基本数値とは、森羅万象を支配するものだからだ。人間の側の都合によって、逆に支配されるはずがない。

無論、こうした考えは不合理である。不合理に出会ったとき、とかく現代人は「UFOはプラズマだ」とか、「一節は1.5週だ」とか合理的な理屈をつけたがる。その理屈も調査を経なければ、単なる個人的な思い込みに過ぎない。「宇宙人は地球に来ている」といった主張と変わるところはなく、また一つ別の不合理を許すだけなのである。

ならば始めから、基本数値という不合理を受け容れてもよさそうなものだが、それで納得する読者も少なかろう。実際にユーロ/ドルの日足を見ていくことにする。期間は適当に選んだが、昭和初期ではない。2011年頃のものである。



7日、21日という日柄が見つからないわけではない。ただ9日、10日が簡単に見つかってしまうことが問題である。一節7日、二節15日が有効に働いているとするなら、どちらからも離れた9日、10日の現れる回数は、激減していると考えなくてはならない。

一節の中心を8日とするなら、9日も現れやすいに違いない。では、18日はどうだろう。二節を15日、一期を21日とした場合、18日をどちらに含めるべきかは微妙になってくる。だが、いずれにしろ18日の出現率は、かなり低くなっているはずだ。

結果はご覧の通りであり、当分、従来説を支持するより他はなさそうである。