
Iは上げるか下げるかの一波動。Vは下げて戻す、あるいは上げて押す二波動。このIとVはNの三波動に集約される。小勢におけるN波動の連続は、中勢・大勢においてはI波動・V波動と見なすことができる。これがまたN波動を形成する。
以上が三大骨子の一つ、波動論の概要である。なんだか、当たり前のような気がしないでもない。しかし、このI、V、Nでチャートを見ることが、変化日を特定する際にも重要となってくる。「●月●日から●月●日までの小さなN波動は、大きなI波動を形成している」とか、「このI波動の日数65日は、●月●日から●月●日までのV波動の日数66日に対応している」とかいった具合にである。
基本波動の他に、山人がP波動、Y波動と名づけたものもある。P波動は次第に縮小するペナント型の保ち合い。Y波動は拡大していく逆ペナント型の保ち合いである。