2016/02/25
以下では2013年にさかのぼり、フーリエ変換に一目均衡表、ギャン・アングルを用いながらドル/円の分析をおこなう。いわば、フーリエ変換による分析の概要の応用編である。現在のドル/円の分析については、メールマガジンをご参照いただきたい。
一目均衡表を少しでも聞きかじった者であれば、遅行スパンの名前ぐらいは知っている。しかし、その重要性を知る人はあまりに少ない。なにしろ晩年の一目山人は遅行スパンしか見ていなかったらしく、それぐらいに重要なのである。
一目均衡表専用グラフ用紙に、45度の斜線が引かれていること。こちらを知る人は、もっと少ない。専用グラフ用紙の存在自体、知らない人が多いに違いない。一目山人は原著の中で、この斜線が支持線、抵抗線になると明言している。
さて、ギャン・アングルの1×1とは45度の斜線である。そうなれば一目均衡表とギャン・アングル、両者を組み合わせた分析は可能ではないかという発想が生まれる。容易に思いつきそうなものだが、指摘した本もサイトも私は見たことがない。
そもそも両者を正確に知る人はわずかなのだから、これは仕方がない。ひょっとしたら本日の記事は、世界最初の指摘になっているかもしれない。
8月8日の安値から引いた1×4と、9月11日の高値から引いた2×1。 2本の支持線が、ちょうど交わった10月8日にドル/円は反発し、新しいプライマリー・サイクルが始まる。それを上のチャートで確認したら、今度は遅行スパンに注目してみよう。
遅行スパンとは終値を25日前(当日を含む26日前)にプロットしたものである。終値では10月7日に安値をつけているので、その25日前、9月2日に位置する遅行スパンを見ると、8月8日の安値から引いた1×2に跳ね返されているのがわかる(赤い矢印)。
同様の現象は10月24日と、その25日前に位置する遅行スパンにも起こっている(グレーの矢印)。さらにチャートの右上へ目を移せば、遅行スパンに対して、8月8日の安値から引いた1×1が支持線になっているのが確認できる。
これは偶然ではない。ギャン・アングルはローソク足だけではなく、遅行スパンに対しても支持線・抵抗線として機能する。言い換えれば、ローソク足と遅行スパンの2箇所でギャン・アングルに接するとき、トレンドの転換する可能性が高い。
本日の記事、あなたの勝率が飛躍的にUPする内容ではないか?
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