FOREX CHART ANALYSIS BY USING FOURIER TRANSFORM

2015/04/04

Posted on 4/04/2015 by Ryoun Kasai in , ,
一目均衡表は、昭和11年、一目山人によって考案された相場分析法である。相場の変化が一目瞭然となることから名づけられ、のちに7冊の書籍にまとめられた。なかでも、山人自らが繰り返し研究するよう勧めた『完結編』。その裏見返しには、親鸞聖人の『顕浄土真実教行証文類(教行信証)』序が記されている。

竊かに以みれば、難思の弘誓は難度海を度する大船、無碍の光明は無明の闇を破する恵日なり。然れば即ち、浄邦縁熟して調達闍世をして、逆害を興ぜしむ。浄業機彰れて、釈迦、韋提をして安養を選ばしめたまえり。斯れ乃ち権化の仁、斉しく苦悩の群萠を救済し、世雄の悲、正しく逆謗闡提を恵まんと欲す。

では、さっそく「調達闍世」から解説しよう……というのは冗談だが、三大骨子を抜きにした均衡表の解説よりは、『教行信証』を読む方がよほど役に立つには違いない。その三大骨子のうちの一つ、時間論から解説していくことにしよう。

「相場の主体は時間なり」と一目山人はいう。また、「値幅よりも時間の方が何十倍か大事だ」ともいっている。面白いことに、W.D.ギャンにも似たような言葉がある。さらに、これまた興味深いことだが、一目均衡表専用グラフ用紙には、斜め45度の線が印刷されている。まるで、ギャン・アングルを意識したかのようである。

実は、一目山人がギャン理論を研究していた可能性を指摘する研究者もいる。また、ギャンが聖書から強い影響を受けていたのは有名であり、一方の山人は熱心な浄土真宗の徒であった。ここら辺には、両者に共通する宗教的気質も感じられる。

さて、時間を何より重要視した一目山人は、9、17、26を基本数値として定めた。これは延べ2000人の学生アルバイトを手分けして使い、古今東西の資料を4年(一説には7年)かけて調査した末に見出した数値である。 山人によれば、森羅万象のいかなる変化も、この数値の支配を受けているのだという。

この基本数値が一目均衡表、時間論の基礎となる。

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