FOREX CHART ANALYSIS BY USING FOURIER TRANSFORM

2015/12/15

Posted on 12/15/2015 by Ryoun Kasai in ,
福岡の古書店はゆうちょ口座をもっており、埼玉に住む私もゆうちょ口座をもっている。この場合、口座間の資金の移動はゆうちょ銀行に任せればいい。 では、東京のA社がX銀行に口座をもち、福岡のB社がY銀行に口座をもつ場合を考えてみよう。

A社がB社に対して、100万円を小切手で支払ったとする。B社はY銀行で小切手を資金化して、Y銀行はX銀行に小切手を呈示する。X銀行はA社の口座から100万円を引き落とし、この時点でA社からB社への支払いは完了する。

しかし、すべての決済が完了したわけではない。X銀行からY銀行へ100万円が支払われて、はじめて決済が完了するのである。

国内の各銀行は日本銀行に当座預金口座をもっており、日本銀行は、それぞれの銀行から当座預金(日銀当預)を受け入れている。 たとえばY銀行への支払いも、X銀行の日銀当座預金から100万円を振り替えることによって行われる。

1988年以降、銀行間の決済はオンライン処理されている。 決済を安全かつ効率的に行うために、日銀を中心としながら銀行間を結んだネットワークを日銀ネットという。正式名称は日本銀行金融ネットワークシステムである。

日銀ネットでは、かつて2つの決済方法が提供されていた。

① 時点ネット決済
X銀行は100万円を支払う場合もあれば、80万円を受け取る場合もある。そうした振替指図を溜めておき、一定時点で受払差額を決済する方法を時点ネット決済という。民間銀行側としては、用意する決済資金が少なくて済む。

② RTGS(即時グロス決済 Real-Time Gross Settlement)
日銀に持ち込まれた振替指図を1件ずつ、即時に決済する方法をRTGSという。

一見、時点ネット決済の方が合理的なようでもあるが、2001年以降、日銀ネットの決済方法はRTGSに統一されている。何故か?

1つの銀行が倒産などから決済不能になったとする。このとき支払いを受けられなくなった銀行から順に、連鎖的に決済不能となり、金融システム全体が機能を失う。RTGSならば、このシステミック・リスク systemic risk が軽減されるのである。

なお以上の資金決済とは別に、日銀ネットでは国債決済も行われている。

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