FOREX CHART ANALYSIS BY USING FOURIER TRANSFORM

2015/04/11

Posted on 4/11/2015 by Ryoun Kasai in , ,
一目均衡表との付き合いはそれなりに長く、10年である。

ほぼFX歴と同じになるわけだが、これには理由がある。当時、FXに関する書籍といえば、新井邦宏氏の『投資の王道-実践編 通貨証拠金取引』(日経BP社) ぐらいしかなかった。入門書として購入したところ、そこに一目均衡表が解説されていたのである。

新井氏は日足、週足のほかに、月足でも一目均衡表を使っていた。

一目山人は『週間編』も著しているから、均衡表を週足で使うこともある。しかし、基本は日足である。山人自らが月足で使っていたかどうか、私にはわからない。あるいは『週間編』での使い方が応用できるかもしれず、研究してみる価値はある。

ところで最近、ネット上で「15分足の雲」「4時間足の遅行スパン」といった奇妙な文句を見かけることがある。「雲」というのは抵抗帯の俗称だから、一目均衡表を使っているのだろう。10年前、均衡表を15分足で使うなんて話は聞いたことがなかった。

1日は24時間、1時間は60分である。均衡表を15分足や4時間足で使うのであれば、当然9や26よりも、6、8、12、24、60といった数値が重要になってきそうである。15分足や4時間足で使っている人は、それを確認したのだろうか?

もっとも一目山人によれば、基本数値は森羅万象を支配しているというから、15分足であっても、たとえ3秒足であっても有効なのかもしれない。しかし、それを確かめるには延べ2000人、4年(乃至7年)の年月に匹敵する調査が必要ではないか?

仮に15分足や4時間足でも、9、26の基本数値が有効であり、つまりは転換線や基準線、遅行スパンや「雲」も有効であったとしよう。

ある条件下では「雲」は抵抗帯として働き、別の条件下では楽々とローソク足が突き破っていく。その条件を確認するためには、基本数値と対等数値による変化日(いや、変化時か?)の特定、計算値による値幅観測をしなければならない。15分足や4時間足でこれを行うのは、ほぼ不可能と思われるし、少なくとも現実的ではない。

「雲」や遅行スパンを15分足、4時間足で使っている人は、おそらく「変化時」の特定や値幅観測などしていない。それは一目均衡表とは似て非なるものであり、蟹に対するカニカマか、あるいは加藤あいに対する阿藤快のようなものである。

加藤あいを選ぶか、阿藤快を選ぶかは好みである。「なんとなく15分足の雲が機能してるっぽい」などという曖昧な根拠でもって、貴重な財産をリスクにさらしたい人がいても、やはり放っておくしかないわけだが、ただ私としてはお勧めできない。