2015/12/29
Posted on 12/29/2015 by Shigehisa Tagawa in EUR/USD, フーリエ変換による分析
今年最後のサイクル分析となります。ユーロ/ドルの日足を見ていきましょう。 12月3日安値からの2×1ラインに沿って上昇しています。ただ先週との違いは、ラインの下側で推移していること。上昇エネルギーが弱まっているように見えます。
ただ単純に年末のため、動意が薄いというだけのことかもしれません。ローソク足が2×1ラインを上抜くか、跳ね返されるか。また遅行スパンが基準線を上抜くか、跳ね返されるか。ここが第一の焦点となるでしょう。
現行プライマリー・サイクルが下降トレンドであるとするなら、メジャー・サイクルのボトムは、44日サイクルが最小値をとる1月25日頃となるでしょう。その場合のトップを予測すれば、12月3日からの一期、1月11日頃です。
プライマリー・サイクルが上昇トレンドであるとしましょう。逆に1月11日頃がメジャー・サイクルのボトムになるはずであり、その11日へ向けて、そろそろ下がり始めなくてはなりません。つまり、11日までの推移が第二の焦点となります。
抵抗帯は「雲」とも呼ばれますが、現在はその雲の中。非常に視界が悪く、11日までの推移は予測できません。年が明けて、視界が開けてから動き出すのが賢明でしょう。
今年3月から始めたブログですが、徐々に読者数も増えています。 統計データを見ますと、わざわざフランス語に翻訳して読んでいる方もいらっしゃるようで、それやこれやが励みになっております。ありがとうございました。よいお年をお迎えください。
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